これまで建築家と構造家は、「建築家=デザインをする」と「構造家=そのデザインを実現するために構造計算をする」という役割分担がほとんどの場合なされて、創造的な協働関係によってイノヴェイティヴな作品をつくり出す例はまれにしか見ることができなかったが、近年のコンピュータにおける、ソフト、ハード両面の飛躍的進歩を大きな武器として、デザインにも大きく踏み込んで提案をする構造家たちの出現により、両者の関係は大きく変容、構造家も建築家と同様にスポットライトを浴びるようになって来た。そこでこの号では、変動しつつある、建築家と構造家の両者の役割分担とその関係をめぐる「現在」に具体例を挙げながらさまざまな角度からアプローチする。
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